団体信用生命保険は健康なうちに入るべき！

住宅ローンを組む際に、ほとんどの金融機関では団体信用生命保険の加入が義務付けられています。通称、団信と呼ばれるこの制度はどのようなものなのか？入ることのメリットと特約はつけた方が良いのか？いつでも入れるのか？ということを解説します。

そもそも団体信用生命保険とは何か？

住宅を購入する際に、ローンを組んでマイホームを購入する場合は、金融機関から「団体信用生命保険」という生命保険への加入を求められます。

ほとんどの場合、住宅ローン審査には、団体信用生命保険への加入が必須条件ですので、住宅ローンを申し込む際には団体信用生命保険（以下、団信）に入る必要があります。

団信は、マイホームの購入者が、返済の途中で死亡または重度・高度の障害を負った場合に、住宅ローン残債と同額の保険金が下りるという、生命保険です。

そのため、仮に、一家の大黒柱に万が一のことがあっても、住む家を大切な家族の財産として残せるのです。

ほとんどの団信の支払いは、住宅ローンにセットで組み込まれますので、住宅ローンと団信の支払いを別々に支払う必要はありません。

ただ中には、別途保険料の請求が来るタイプのモノがありますので、団体信用生命保険の加入時にどのタイプの団信かを忘れずに確認しておいたほうがいいです。

団体信用生命保険の３大疾病特約とは？

団信には3大疾病特約をつけられるタイプが多いです。

特約をつけることで、住宅ローンの金利が上がりますが、特約は是非つけておいた方が良いと思います。

どのような保障があるのかというと、保険契約者がローン返済の途中で、3大疾病のがん・急性心筋梗塞・脳卒中での診断を受けたときに保障を受けられます。

具体的には、3大疾病の診断をされた場合に、入院の一時金が下りたり、入院や通院の日額手当が保障されたり、中にはそれ以降の住宅ローンの残債が無くなるタイプの特約もあります。

保障内容は団信ごとに違いますので、加入する前にしっかりと確認する必要があります。

団体信用生命保険生命保険の一部である

自分の身体については、マイホームの購入時には健康で元気であっても、10年後や20年後の状況まではわからないものです。

３大疾病の中でも、がんは日本人の2人に1人がかかると言われています。

団信に特約をつけることで、万が一がんになってしまい一時的に収入が無くなったり、減ったりした場合でも、住宅ローンの心配をする必要がなくなることは、とても大きな安心だと思います。

なお、団信に特約を付ける場合は、今まで入っていた生命保険を見直すことをおすすめします。

住宅ローンと同時に団信に加入して、なおかつ特約までつけることによって、一般的な生命保険を解約したり保障内容を下げて月々の支払額を軽減しても良いかもしれません。

このあたりは、ご家庭ごとに変わってくると思いますので、よく検討する必要はありますが、団信に特約をつけることによって、見直せるというのは間違いないでしょう。

団体信用生命保険は健康なうちに入るべき！

マイホームの購入時期をいつにするのか悩む方も多いのではないでしょうか？

言うまでもなく、住宅購入は急いで購入するものではなく、しっかりと計画して購入する必要があります。

・どこのエリアが自分たちに最適か？

・どんな暮らしをしたいか？

・将来家族は増えるのか？

・ずっと住むのか、住み替えをするのか？

ほかにも、いろいろ考えることがあると思います。

ですので、後悔しないためにもじっくりと計画して住宅購入をしたいところです。

ただし、将来の住宅購入を前向きに検討している方の場合は、漠然と先延ばしにすることは避けたほうがいいかもしれません。

先延ばしにすればするほど、現在の賃貸物件の家賃を払い続ける期間が長くなり、無駄な家賃が発生するという事も一つの理由です。

ただ、もっと重要なのは、このページでお伝えしたい最も重要なことですが、「団体信用生命保険」は健康でないと入れないということです。

具体的には、一般の団信は、申し込み時から過去３年間が健康であれば、入れる可能性があります。

これはは、「一般団信」の告知書では、過去3年以内の病歴を尋ねられるからです。

逆に、3年以上前の病歴についての告知項目はありませんので、がんや大病経験があっても完治後3年以上たっていれば、告知項目に該当しません。

現在も定期的に通院している場合や、完治したのが3年以内という場合は告知項目に該当しますので、一般団信への加入は難しくなります。

また、完治して３年以上経ってたとしても、特約をつける場合は、年数に限らず既往歴の有無を聞かれますので、特約をつける事は難しくなります。

このような事情を考慮すると、マイホームの購入をすると決まっている場合は、「健康で元気な今」購入に向けて動き出す方が良いのかもしれません。